初夏、湯の丸池の平のコマクサ



昨年の秋も訪れた湯の丸高原池の平でコマクサの花に逢いました。 高原の初夏は既につつじが終わり、

夏の花を待つ静かな草原が続いていましたが、その中でコマクサが満開の時を迎えていました。

コマクサが群生している場所は他の植物が育つことを一切許さない乾燥した岩場、時折強い風が吹き荒れ

可憐な花にはあまりにも似合わない過酷な環境です。 群生地と遊歩道の間には国境線と見まがうばかり

の柵が張り巡らされていますが、ここでしか生きられない彼らを人から守るためには致し方ないことと思います。

初夏の高原の風はまだ時折冷たく、その風に揺れながら短い夏を精一杯生きている天空の植物たち、

一足先に初秋を見る想いがしました。





撮影 :2004.6.30 長野県東御町、湯の丸池の平 

    


Nikon D100  Nikkor18-35 f3.5-4.5/ Tamron 28-300 f4.5-5.6  ISO200   
 

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