白馬ジャンプ競技場
彼方の地上からスタートタワー(写真右隅の建物)までリフトで昇り、タワー内をエレベータで上昇し、さらにタワーとヒルを連結する連絡通路を通り、そして階段を昇るとラージヒル(90メートル級)の頂上です。 頂上に出るための最後の階段は、床が網状の鉄の床のため下が透けて見えるのでかなりスリルがあり、1段ごどに恐怖心が増大し昇れなくて断念してしまう人も何人か見かけました。(私も高いところは苦手です) ここから人間が滑走して、いや滑空して飛び降りるのです。 テレビで観戦するジャンプ競技を見ていて、ジャンパーたちは凄いと思っていましたが、この場所に立ってみて、それが人間業とは到底思えなくなりました。鍛え上げそして選ばれた究極の人間だけがここから鳥になることを天から許された場所だと言っても過言ではないでしょう。もしそうではない向こう見ずの者が試みれば、着地点はその者の終焉の場ともなり得ることでしょう。 季節は秋、吹く風はこの時期にしてはとても温かく、白馬の森は見事に紅葉で色付いていましたが、目の前のアプローチだけは決して近づいてはならないと無言で警告を発していました。 (2011/11/04 長野県白馬村) |
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