ヘールボップ彗星/97年4月10日
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97年4月10日 20:19
300 mm 望遠 ISO 800 3分露出 赤道儀自動追尾 撮影地:長野県戸隠村 |
97年4月10日 21:01
135 mm 望遠 ISO 800 30秒露出 赤道儀自動追尾 撮影地:長野県戸隠村 |
ここ数日は天候不順で星が見えない日が続きましたが、今日久しぶりに快晴となり、近日点通過から9日目の姿を捉えることが出来ました。
写真ではわかりにくいのですが、肉眼や双眼鏡では、ダストの尾が4月1日よりも広がり、大きな孤を描いている様子が確認できました。彗星
の西隣には月齢3の細い月がありましたが、観望の支障にはなりませんでした。むしろ「春の月とヘールボップ」の情景が美しい...
当日この写真を撮影した場所には、家族連れや天体写真愛好家が何組か訪れて、思い思いに世紀の天体ショーを満喫している様でした。
午後9時、子供たちの歓声やカメラのシャッターの音に見送られ、ヘールボップは西の彼方へ静かに沈んで行きました。
戸隠山とヘールボップ
97年4月10日 19:37 28 mm 広角 ISO 800 1分露出 赤道儀自動追尾 |
97年4月10日 20:51 50 mm 標準 ISO 800 1分露出 赤道儀自動追尾 |
左の写真は、月とヘールボップが西の空に並んでいる様子を撮影したものです。細い三日月が満月のように写っていますが、これは高感度
フィルムへの1分間露光による効果と、地球照(地球に反射した太陽の光が月の影の部分を照らす現象)によるものです。