天文界で評判となっている画像処理ソフトウェア(フリーウェア) Registaxを使ってみましたが、
その能力は驚異的なものでした。
下の写真はシーイング(大気の揺れ)が不良の中で撮影した数コマの火星像を処理したものですが、
左側の原画像を見ていただくと判るとおりお世辞にも良いとは言えないコンディションです。真ん
中が数コマを重ねた像、そして右側がWavelets変換という処理を実行したものです。 自動による
重ね合わせの操作性も秀逸ですが、それにも増して画像復元効果の素晴らしいこと、 シーイング
の良い日に撮影したものであれば目を見張るばかりの鋭像をみせてくれることが容易に想像でき、
多くの天文ファンが絶賛している理由がうなづけます。
また過去に撮影した木星を処理した結果は想像を超える素晴らしいものでした(火星の下の写真)
2003年8月22日の火星
撮影後の原画像 → |
Registaxによる 6コマ重ね合わせ → |
Registaxによる画像処理 (Wavelet変換) |
1998年に撮影した木星像を再処理したもの(16コマ使用) /撮影当時処理した画像とRegistax処理の比較