オリオン大星雲 M42


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オリオン大星雲 M42


 冬の夜空に輝くオリオン座、その真ん中の三ツ星の少し下にぼんやりと広がった

 光芒、これがオリオン大星雲です。双眼鏡で見ると、鳥が大きく翼を広げたよう

 に美しい姿が観察できます。また口径10cm程度の望遠鏡を40〜50倍にし

 て見ると、トラぺジウムと呼ばれる中心付近の四重星や複雑に入りくんだ星雲が

 迎えくれ、時の経つのも忘れて見入ってしまいます。

 オリオン大星雲は、肉眼でも望遠鏡でも楽しめる天体です。

 北信濃でも人工光の影響で年々星が見えなくなってきました。オリオン大星雲も

 例外ではありません。この写真を撮影した場所は現在高速道路が完成し、二度と

 美しい星雲を見ることはできません。生活の利便性と引き替えに自然が失われ

 ていくのは悲しいことです。


 撮影データ
 1989年11月25日 23時38分
 タムロン300mmF2.8開放 ペンタックスLX
 五藤光学Mark−X赤道儀ガイド撮影
 フジカラーSuperHG400
 
 撮影地:長野県信濃町